Thrivevol.1Connect17要かについて、解説していきたいと思います。製造業において、“つながること”や“連携すること”の重要性について連載の機会をいただいた高見と申します。私自身、大手から中小まで多くの組織に属しながら、さまざまな人・組織・企業・団体などと連携しながらビジネスをしてきました。その中で感じたことや、技術革新や社会情勢の変化によって起こっていること、起こりつつあることなどを、「協業」「コミュニティ」「エコシステム」などをキーワードにしてこれから綴っていく予定です。初回は企業活動において、「つながる」ことがなぜ重現代の企業活動において、つながりや連携の重要性は増しています。これは単なるトレンドではなく、持続可能な成長と競争力を保つための必須要素となりつつあり、特に技術の進展や社会情勢の変化が激しい今だからこそ、その重要性が一層増しています。かつては優れた技術を持っていれば生き残れた時代もありましたが、現在ではどんな大企業でも単独で事業を円滑に進めることは難しいでしょう。つながりが大切なのは企業間だけではありません。まず、「企業内でのつながり」について考えてみましょう。部門間の連携が円滑に行われることで、情報共有が迅速に行われ、問題解決のスピードも向上します。これにより、各部門が持つ専門知識やスキルを最大限に活用でき、組織全体の生産性が向上します。部門間のシナジー効果が発揮され、新しいアイデアやイノベーションが生まれやすくなります。特に製造業では、製品開発から生産、販売、アフターフォローに至るまでのプロセス全体での連携が重要であり、これが競争優位性の鍵となります。次に、「企業間の連携」について考えてみましょう。サプライチェーンとして取引がある同業の企業間連携だけではなく異業種との協業も重要です。例えば、製造業において生産性向上のためのITツール導入を検討する際には、サプライチェーンとは別に協業先を探し、連携する必要があります。どんな大企業でも、すべて内製での業務改革は非常に困難で、新しい技術やアイデアを持つスタートアップ企業との連携も注目されています。スタートアップは柔軟な発想とスピード感を持っており、大企業にはない独自の視点からのイノベーションをもたらすことができます。これにより、大企業は新しいビジネスモデルや技術を迅速に取りはじめにつながりの重要性さまざまな「つながり」変化の多い時代における「つながる」重要性
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