fromz-vol32
5/24

Interview5図1Panasonic GREEN IMPACT図2H2 KIBOU FIELD(草津工場)我々パナソニックグループは、「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現を真の使命とし、事業を通じて地球の未来と社会の発展に貢献することをミッションとしています。その中で地球環境問題解決への貢献を最優先課題と捉え、2022年に長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT(以下PGI)」を発表しました。これは自社の事業に伴うCO₂排出量の削減と、社会におけるCO₂排出量の削減に対する貢献を宣言したものです。具体的には2030年までに全事業会社のCO₂排出量を実質ゼロにすること、また2050年に向けては我々の製品からのCO₂排出量削減と同時に、お客様へ省エネソリューションやクリーンエネルギー技術の提供を進めることで、世界のCO₂総排出量の1%にあたる3億トン以上の削減貢献インパクトを目指しています。この2050年の目標に向けたマイルストーンとして、我々は2024年までの環境行動計画「GREEN IMPACT PLAN 2024(GIP2024)」を策定しました。その中でPGIの取り組みを「OWN IMPACT」「CONTRIBUTION IMPACT」「FUTURE IMPACT」という3つに分類し、それぞれに目標値を定めています。「OWN IMPACT」は、自社バリューチェーンにおける排出削減インパクトです。2024年度のCO₂削減目標量を1,634万トン、2030年度の CO₂削減目標量を3,145万トンに設定し、2030年までに全事業会社のCO₂排出量を実質ゼロにすることを目指しています。将来に向けたモデルケースとなる取り組みのひとつが、事業運営を100%再生可能エネルギー電力で調達する「RE100ソリューション」です。2022年には、滋賀県草津拠点に5kW純水素型燃料電池99台と太陽電池を組み合わせた自家発電設備、そして約1.1MWhの余剰電力を蓄えられるリチウムイオン蓄電池を備えた大規模なRE100ソリューションの実証施設「H2 KIBOU FIELD」を設置しました。こちらに設置してある純水素型燃料電池には、家庭用燃料電池「エネファーム」の要素技術である、都市ガスから取り出した水素と空気中の酸素で発電する技術を活用しています。太陽電池を組み合わせた自家発電設備で草津拠点内にある燃料電池工場の製造部門の全使用電力を賄うとともに、太陽光や水素燃料電池、リチウムイオン蓄電池の3電池連携による最適な電力需給運用に関する技術開発と検証を実施しています。今後、特に自社グループ工場については、CO₂の排出量を実質ゼロとみなせる「CO₂ゼロ工場」を全工場に展開していきたいと考えています。全工場への展開において、太陽光発電については、数年前から工場内に可能な限り太陽光パネルを設置するよう声掛けはしていますが、敷地面積や建物の形状の2020年Panasonic GREEN IMPACT2050年パナソニックの長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」が目指すもの2030年までに全事業会社のCO2排出量を実質ゼロに

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る