fromz-vol31
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※1 カーボンフットプリント(CFP) 製品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出されるGHGの排出量をCO2排出量に換算し、製品に表示された数値もしくはそれを表示する仕組み。9脱炭素社会の実現に向けた動きが世界的に加速している。日本では、2050年にカーボンニュートラルを実現することを目標に、2023年3月31日に経済産業省と環境省により「カーボンフットプリントガイドライン」が公表された。製造業においてカーボンフットプリント(CFP)※1対応は待ったなしの状況だ。一方で、CFP算出や低減にあたり、どのような取り組みをするべきか、苦慮している企業も多い。リコーグループは、時代に先駆け「環境経営」を提唱し、20年以上にわたり環境保全と利益創出の同時実現に向けて取り組んできた。サステナビリティが企業にとって重要な経営指針となるなか、その先駆者である同社が実現しようとしているモノづくりとはどのようなものか。株式会社リコー ESG戦略部 ESGセンター ESG推進室 室長の羽田野洋充氏と、課員の田中涼氏に話を聞いた。CONVERSATION長年、環境負荷低減に取り組んできたリコーが目指すものとは環境性能が市場競争力になる時代環境性能の追求は、QCDと同じ

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