2022年ITRIの電子光電システム研究所 所長に就任。半導体やAIなどの新興技術の開発に専念。 研究開発チームを率いてAIチップのキーテクノロジーの開発を開始し、国家レベルの技術促進実証プロジェクトの成功実施モデルを確立し、台湾半導体産業の自主研究開発に大きな影響を与えた。現在、AI on Chip Taiwan Alliance(AITA)の副会長兼エグゼクティブ・セクレタリーを務める。世界が半導体の戦略的な重要性を再認識する中、圧倒的な存在感を示す台湾。代表的なのが世界トップクラスの半導体ファウンドリであるUMCやTSMCだが、半導体分野で常に技術的にリードし続けるこうした企業を支えているのが、工業技術研究院(ITRI、以降ITRI)だ。50年あまりの歴史を持ち、多くのスタートアップ企業を生み出し、産業化プロセスを支援してきた。世界最先端ともいえる台湾の半導体産業においてITRIはどのような役割を果たしてきたのか、また、最新の半導体トレンドであるヘテロジニアスインテグレーションをはじめ、とどまることを知らない未来の半導体技術研究においてどのような立ち位置を担おうとしているのか、電子光電システム研究所 所長である張世杰氏に語ってもらった。4工業技術研究院 電子光電システム研究所 所長巻頭インタビューShih-Chieh ChangInterview世界の半導体市場をリードし続ける台湾の立役者張 世杰氏ITRI
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