今回ご紹介するのは、WEB上の無料回路ブロックライブラリ(ModuleStation)を構想設計段階で仕様検討に活用するための機能です。効率的な製品バリエーション展開には、エレクトロニクス設計においてもモジュラーデザインの手法が有効ですが、構想段階で無理なく回路ブロックが活用できる設計環境の整備が必須であることが、これまでの取り組みからわかってきました。「都度新しい回路ブロックのライブラリを整備するのが大変」など、いまひとつモジュラーデザインの推進に踏み切れなかったお客様も、ぜひSystem Plannerを活用したモジュラーデザインの導入を検討してみてください。


 

モジュラーデザイン導入には回路ブロックの整備が必須

エレキモジュラーデザインでは、電源やインターフェースなど、製品をそれぞれ回路ブロックに分けて設計します。そのため、従来のようにその都度1製品毎に回路を設計する手法から、回路ブロックを組み合わせて設計する手法へ転換が必要です。回路ブロックを組み合わせて設計するには、そのライブラリを整備する必要があります。各製品の回路図から共通する回路ブロックを抽出し、使い回し易いように機能毎に標準化された回路ブロックとして管理します。

 

 

モジュラーデザイン導入を阻む要因

実際の新製品開発においては当然ながら、新しい機能の追加やこれまでに実績のない仕様を要求されます。自社の製品回路から抽出・作成した回路ブロックだけでは要求を満たせず、そのままでは製品ブロック図が完成しないのが普通です。かといって製品ブロック図を作成するタイミングで、新規に回路ブロックデータを作成していてはタイムリーに検討を進められません。また、採用しない可能性を考えると、採用検討のためだけに回路ブロックデータの作成にリソースをかけることも躊躇われます。

 

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つまり、「回路ブロックライブラリの拡充が必要だが、機能追加や仕様変更などに対応するために検討用の回路ブロック整備にリソースがかけられない」そんな状況がモジュラーデザインの導入を妨げる要因の1つとなっているのではないでしょうか。

 

構想段階から豊富で高い品質の回路ブロックデータベースにアクセス

お客様のこのような実情を受け、図研は「System Planner」とWEB上の回路ブロックDB「ModuleStation」の連携を実現する「ModuleStation Plugin」を開発しました。この「ModuleStation Plugin」は「System Planner」のオプションソフトで無償提供されます。このオプションをインストールすると、「Logical Visionary」で製品ブロック図を検討している際、自社にない回路データを「ModuleStation」で検索し、ダウンロードできるようになります。

 

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「ModuleStation」では、電源やインターフェースなど、エレキ設計で標準的に利用されるカテゴリで回路ブロックが分類されており、検索キーを入れるだけで欲しい要件を満たす回路を検索できます。また各回路は、デバイスメーカーから提供されているので、技術的な裏付けもあります。

 

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回路図はCR-8000 Design Gatewayのデータでダウンロードできるので、すぐに確認できます。シミュレーションモデルが掲載されているデータは、シミュレーションを実施して特性を評価することもできます。

 

参考: 回路設計の効率UP! 検索機能と事前検証コンテンツ

 

いかがでしたでしょうか、今回ご紹介した内容の詳細はZIW2016 展示ブース「システムレベル構想設計ソリューションCR-8000 System Planner」で紹介予定です。ブースでは、System Planner上でブロック図作成から回路ブロック検索や、採用評価のための回路特性評価など、デモンストレーションを多数ご用意しています。モジュラーデザインの導入をご検討中のお客様は是非ご来場いただき、取り組みのヒントを掴んでください。

 

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ModuleStationの詳細はコチラ ⇒ bnr_img_Mst_02