10月17日・18日に開催された「Zuken Innovation World(以降、ZIW)2019」。おかげさまで、会期中、延べ1,850名のお客様にお越しいただき、大盛況のうちに終了しました。

 
朝一番、多くのご来場者様がいらした受付

写真1(左):朝一番、多くのご来場者様がいらした受付
写真2(右):B/C/D会場に続くホワイエ、右側にはみなとみらいをテーマにしたビルボードが

 

さて今回、会期中に事務局業務をこなしながらも2ケタの講演を聴講したヒルコが、全体の様子を速報レポートしたいと思います。ご来場された方には、あの大充実の内容を鮮明に思い出していただき、残念ながらご来場できなかった方にも、その雰囲気を少しでも感じ、次回こそは行ってみよう!と思っていただけるよう頑張ります。

 
【エレクトロニクス設計、オートモーティブ&マシナリー設計のビジョンとロードマップ】

まずは、図研の主な事業分野となる2つのソリューションのビジョンおよびロードマップです。

 
「図研オートモーティブ&マシナリーのビジョンとロードマップ」講演の様子、「図研 EDA/PLMのビジョンとロードマップ」講演の様子

写真3(左):「図研オートモーティブ&マシナリーのビジョンとロードマップ」講演の様子
写真4(右):「図研 EDA/PLMのビジョンとロードマップ」講演の様子

 

初日に発表した「図研オートモーティブ&マシナリー(以降、A&M)のビジョンとロードマップ」では、まずメガトレンドとして、社会そのものがデジタルデータを前提とした時代へと変革しており、「クルマ」や「工場」もその例外ではないこと、そしてE/E(電気/電子)システムズ開発環境の進化も必然であることが語られました。そして、図研のA&Mソリューションズの進化の方向性となる「デジタルツイン形成に向けたキーテクノロジーとエンジニアリング手法」として、MBSE/MBDと協調したE/Eシステムズ開発環境や、プロダクトラインエンジニアリング(複数モデルを跨ぐ製品開発、複数部門/拠点/企業を跨いだ協調設計など)、デザインアナリシス+オートメーションなどの具体的なビジョンを説明。さらに、新しい時代に求められる機能をいち早く提供するために、Cabling Designer Seriesの機能をE3.seriesに統合し進化させた新ソリューション”E3.Infinite(インフィニット)”が誕生する、と発表されました。

2日目の「図研 EDA/PLMのビジョンとロードマップ」では、電子・電気機器のシステムレベル詳細設計/検証/製造支援の領域について、2010年から各種取り組みを行ってきたものの、近年の課題はさらに大きくなっていると説明。この領域はCR-8000、DS-2製品にて継続して「極める」とし、加えて設計プロセス協調や検証技術活用などの領域を「拡げる」、また「上へ向かう」領域として新たな設計メソドロジーやプロセス標準化などを行うとし、これからのEDA/PLMソリューションがさらなる進化を続けることが語られました。特に、「なぜ図研がMBDやMBSEへソリューションを拡大するのか?」については、自動車/航空宇宙業界などを筆頭とした近年の開発トレンドから必然であることなどが説明されました。また、仮想環境(VDI)運用などによる新ワークスタイル支援や、AI技術の適用範囲拡大、CR-5000からCR-8000への移行の流れなども紹介されました。

 
【「MBSE/MBD」「ナレッジ/AI活用」の2つのテーマをフィーチャー】

これまでのZIWでもこれらをテーマとして扱った講演はありましたが、今回は講演数がぐんと増え、またいずれも取り組みの進捗に併せて内容も深くなっています。

 
「真のシステムズエンジニアリングとは? MBSEとは?」講演での David Long氏

写真5(左):「真のシステムズエンジニアリングとは? MBSEとは?」講演での David Long氏
写真6(右):「図研が提案するMBSEソリューションのロードマップ」講演の様子

 

MBSEをテーマとした講演は、小糸製作所様がシステムズエンジニアリングを社内で運用していくにあたっての取り組みを、人的・技術的な困難さを交えて生々しく語ってくださったのを皮切りに、本年より図研グループとなった Vitech プレジデント David Long氏 による解りやすい概説、図研のMBSEソリューションロードマップ。パートナーのアラスジャパン様と電通国際情報サービス様からは、図研のMBSEソリューションと各社プラットフォーム/ツール(Aras Innovator、iQUAVIS)との連携などについて、そして数多くのMBSEコンサルティングや教育を手掛けるイノベーティブ・デザインLLC 石橋様から「学習フェーズからの脱却」についての非常に興味深いお話があり、さらにDavid Long氏と石橋様とによる入門ワークショップが満員の中行われました。またMBDについても、群馬大学 白石准教授、および日産自動車様より自動運転システムへの適用、そして村田製作所様よりパワーモジュール開発における設計上流プロセス改善。マツダ様には世界初の機能満載のHILS環境を実機にてご披露いただき、日本ナショナルインスツルメンツ様にはMBD推進のためのテストプラットフォームをご紹介いただきました。

ナレッジ/AIは、静岡大学 浅井教授からシミュレーションでの活用について、そして図研/図研グループ製品、およびパートナー企業における活用状況や取り組みなどについても今回一層の進展が見られました(ギリア様による直近のビジネス成果、Zuken Technology Center の自動配線機能開発の進捗、DS-2ロードマップにおけるAI活用の方向性と取り組み、図研プリサイトのフルオート型ナレッジ支援ソリューションなど)。

 

さて、ご紹介した以外にもCR-8000、DS-CR、E3.seriesなどの最新導入・活用事例がたくさんありましたので、こちらは個別のレポートでご紹介できるよう調整します。ご期待ください。

 
要求管理 - 要求分析 - モデリング - E/Eアーキテクチャと、図研のMBSEソリューションをトータルでご紹介した特設コーナー

写真7(左上):毎回大盛況だったホワイエセッション
写真8(右上):こちらもすべての回でほぼ満席だったE会場でのエクスペリエンス
写真9(左下):要求管理 – 要求分析 – モデリング – E/Eアーキテクチャと、図研のMBSEソリューションをトータルでご紹介した特設コーナー
写真10(右下):「プリント基板・部品実装技術で日本の強みを!」でおなじみの斉藤 和正氏も、予告通りご来場

 

また講演以外にも、すっかりおなじみとなった休憩時のホワイエセッション、今回MBSE特設コーナーが設けられた展示ブース、レクチャーを受けながら実機でじっくり操作体験ができるエクスペリエンスなど、見どころ・聴きどころが満載でした。来場者様には、きっとご満足いただけたのではないかと思います。
「ZIWを超えるのはZIWのみ」。また来秋、皆さんに喜んでいただけるカンファレンスとなるよう、頑張ります。