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(株)図研のSystem Planner





  • 下流の回路図や基板データ、部品データの情報、形状や機構設計の3D-CAD情報など、図研の持つ電子システムのハードウェアを設計するシステムの情報を、相互にリンクさせることが可能です。いわゆるマンガ的なブロック図を描いたとしても、その1つ1つのオブジェクトに、実際の詳細設計データの資産をドラッグアンドドロップ操作で紐付けることで、構想設計段階の「マンガ(=ポンチ絵)」が、実際の詳細設計段階の情報とリンクします。

  • 現在はまだこの詳細設計とリンクする機能を、「製品の総ワット数」や「部品コスト集計」にしか使っていないようですが、この能力は本来、これまでお話してきた故障率λの分類や、その値を集計したサブシステムのSFFの評価、そして最終的な全体のPFDave/PFHの評価をリアルタイムで処理し、構想設計をより豊かなものにする能力につながります。

  • 次回よりより詳細なハードウェア設計のプロセスについて触れてゆきますが、そのプロセスのいずれもがSystem Plannerを要として、「全体」と「詳細」の相互が連動します。このため、部分最適が巻き起こす信頼性の低下や、過剰コストの発生、開発検討の後戻りを防ぐ大きな鍵となるわけです。