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  • ある部品の故障率全体(λ total )を、「故障が起こっても影響が無いまたは結果的に安全な状態に推移する(安全である)=λ S 」ものの故障率の割合と、「故障が起こると安全な機能に影響がある(安全でなくなる)=λ D 」の故障率に分類します。

  • λ total =λ S +λ D

  • さらに危険側故障の故障率=λ D は、発生したことを検知できる故障の故障率=λ DD と、故障が発生しても検知できない故障の故障率=λ DU に分類しますので、以下の4つの分類となります。

  • λtotal=λ S +λ D =λ SD +λ SU +λ DD +λ DU

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  • λ DU の故障とは、たとえば部屋のガス検知器や火災検知器の場合を考えてみましょう。
  • 定期的な動作確認をせず、エラーサインも出ない仕様ならば、その故障は知ることができません。このような場合、いざ本当にガスが漏れたり、ボヤが発生したときに、(検知器が動作しないことをもって)、初めて故障していることがわかります。このような場合、このような故障モードの故障率をλ DU と呼称するのです。
  • そのほか、「消火栓のハンドルがさびて固まっている」というのも、使うべき「イザ!」のときに、初めて故障していることがわかりますから、λ DU に分類されるべきものです。
  • 最終的にPFDave/PFHは、λ DD 、λ DU がパラメータになって算出されます。また構成するコンポーネントに与えられる制約としてのSFF(Safe Failure Fraction)やDC(Diagnostic Coverage) などの指標も、λ DU の割合がパラメータになっています。(これは次回ご説明します。)