設計環境のセキュリティ

図研ネットウエイブ株式会社

2010.08.26

ここは神奈川県にある「ねっとなみ電気（株）」の情報システム室
今日も（は？）無事に何事もなく、お仕事終了！

ホゴの机の電話が鳴る。

（まもる）「ホゴちゃん、オレ、オレ、久しぶりに飲みに行こか！　」
（ホゴ）「どなたでしょうか？」
（まもる）「振り込め詐欺みたいに言わんといてよ。ほんまいやな世の中になったなあ。昔の日本は平和やったみたいやでぇ。親父なんか、玄関の鍵もかけたことないて言ってたわ。」
（ホゴ）「で、どなたでしょうか？」
（まもる）「何、怒ってんのよ？」
（ホゴ）「切りますよ。」
（まもる）「ええよ。」
（ホゴ）「ってうしろにおるんかい！」

携帯をポケットにしまいながら、ホゴに近づくまもる。

（まもる）「そいえば、こないだ送った写真見てくれた？ホゴちゃんがべろべろに酔っ払って課長にからんでるとこ。よーとれとったやろ。そやけど最近は写真もメールで簡単に送れてええね。」
（ホゴ）「だからこそ注意が必要なことをわかってないようね。
ところで、私達の会社の中でも、無関係の人には見せられないけど、外部の人とも結構やり取りしなければいけないモノがあるんだけど、何だと思う？」
（まもる）「ほごちゃんの写真？」
（ホゴ）「そんなもん、やりとりすな。違うわ、関西人！」

（まもる）「あっ解った！」
（ホゴ）「はい、じゃあ正解は？」
（まもる）「あーーーー新製品の開発データや！！！」
（ホゴ）「やっと正解したわね。
そう、今、製品開発ってうちの会社の中だけではなくていろいろな協力会社と行うことが多いの。」
（まもる）「そやなぁ。これって我々の会社だけでなく、日本が誇る日本の製造業の大切な情報やもんなー。万が一盗まれたらえらいこっちゃで。新製品発表する前に、安くて同じような製品が他から発表されたら、目もあてられんで。へたしたら会社の経営危機になりかねへんな。」
（ホゴ）「そうそう。これは日本の大問題よね」
（まもる）「最近情報漏えい対策って厳しくなってきたけど、意外とまだまだ我々も注意しなければならない事がたくさんあるよな」
（ホゴ）「一番身近に潜んでいる危険な事って何かわかる？」
（まもる）「飲みすぎて上司にからんでしまうとか？」
（ホゴ）「そこから離れなさいって！」
（まもる）「なんやろ？？？　もしかしてメール？」
（ホゴ）「そう。みんな普段、取引先との情報交換ってメールでやってるでしょ？それってすごーく危険が潜んでいるのよね。
それにもかかわらず、結構安易にCADデータとか、ガーバーデータとか添付しているのよね」
（まもる）「ガーバーデータなんか見られても、訳わからんからいいんと違うの？　それにメールは簡単やし・・・」

（ホゴ）「その考え方が危険なのよ！」