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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -製造性チェック編-
2009.02.26
どんなチェック項目があるの?
「DFM Center/ADM」では、大分類で10項目、大分類の中を細分化すると104項目の詳細チェック項目をご用意しております。今回は、そんな中からCR-5000/Board Designerではチェックが難しい項目を、ピックアップしてご紹介させていただきます。
①製造機器検査に関するチェック
部品自動挿入機、部品自動実装機による部品実装時の搬送設備との干渉防止や、プリント基板製造時の搬送設備との干渉を検出する『製造設備クリアランス』チェックなどがあります。
②レイアウト検査に関するチェック
ミシン目に沿って基板を割った際に、部品の破損を防止することを目的に用意された、『基板切り離し部からの部品クリアランス』チェックなどがあります。
③配線検査に関するチェック
表面実装部品のソルダリング時において、熱逃げがばらつくことによって発生する部品立ち(マンハッタン現象)の防止や、リード挿入部品のディップはんだ付け時の未はんだ、はんだ不良による接触不良を検出する『部品ランドのサーマル処理』チェックなどがあります。
また、銅箔の細長い隙間部分にエッチング液が過剰に溜まることによるオーバーエッチングの発生箇所を検出する『微小銅箔』チェックなどがあります。
④シルク検査に関するチェック
プリント基板を製造する上で必要なマーク(ロットマーク・ディップ方向表示・ロゴマーク等)の欠落を検出する『シルクマーク』チェックなどがあります。
また、部品にシルク文字として発生させたリファレンス同士の文字交差を検出する『シルク文字』チェックなどがあります。
これらの製造仕様に違反した箇所を、ルールベースでBoard Designer上から簡単にチェックを行うことができ、また迅速にエラー箇所の確認/修正が可能となっております。