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ココが凄い!Design Force 2013
-第1回:進化したハイスピード設計-
2013.08.29
2.操作が煩雑な差動信号の入力をサポート:差動配線機能
■差動配線機能
伝送速度の高速化と、外来ノイズに対する耐性の高さから、多くの高速動作デバイスでは、差動インターフェースを採用しています。しかし、その特性を活かした配線引き回しを行うためには、いくつかの制約があり、従来の配線入力コマンドでは機能が不足しているため、煩雑な操作を必要としていました。
Design Force 2013では「差動配線コマンド」を開発し、差動信号の効率的な操作を提供しています。
ペア入力
差動信号に定義したルールを順守した状態で、通常のシングル配線と同じ感覚でペア配線が可能。
ピンペア配線長ガイド
配線長ルールと実測値をリアルタイムにレポート。
配線ギャップ表示
近接する障害物とのギャップを確認しながらの配線が可能。
基準図形の切り替え
差動ペアのポジ/ネガ/中心いずれかを指示点として指定することが可能。
Point!
- シングル配線と同じ感覚で、簡単に差動配線を入力することが可能
- ピンペア配線長ガイドと配線ギャップ表示機能等により、精度の高い差動配線を入力することが可能
- 差動配線コマンドで入力した配線は、ペアとなった状態を維持しているため、ピンペア間のクリアランスを保ったままでの配線編集が可能
3.信号品質維持のための配線形状の検証作業をサポート:ピンペア経路レポート機能
■ピンペア経路レポート機能
高速デバイスの動作保証など、信号品質維持のために配線幅や配線長の制約が設けられている場合が多々あります。従来のピンペア経路レポート機能に対して、Design Force 2013では配線幅のレポート機能を追加することにより、さらに詳細な配線情報の把握が可能となりました。
Point!
- 簡易的に、かつ、精度の高い配線経路のレポートが可能となり、信号の品質維持に貢献
- ピンペア経路レポート内のセルと、キャンバスとでクロスプローブを実現しているため、目視での確認作業の軽減が見込まれる
この他にも、高速回路設計をサポートする機能を豊富に搭載していますので、詳細は担当営業までお問い合わせください。
次回は、EDA業界初となる設計資産のセキュアな管理保護についてご紹介します。