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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -BD編-
2008.06.19
【工程順の考慮】
ARCを実施する際、工程順を考慮できなければ多くの擬似エラーがレポートされてしまいます。そのため、実装の工程順を考慮する必要があります。
工程順の設定は、行の上から実装工程を示しています。
右図の設定の場合、以下の工程になります。
A面SMD(1) ⇒ (リフロー工程) ⇒ A面アキシャル(2) ⇒
⇒ A面ラジアル(3) ⇒ (基板反転) ⇒ B面SMD(4) ⇒ (フロー工程)
A面のSMDは最初に実装される(工程1)ので、工程2,3の挿入実装機からの制約を受けますが、B面のSMDは最後に実装される(工程4)ので、工程2,3の挿入実装機の制約は受けないことになります。
また、工程3のA面ラジアルは前工程2のA面アキシャルの実装機の制約は受けませんが、前工程2のA面アキシャルは後工程3のA面ラジアルの実装機からの制約の考慮が必要となります。
工程順を設定することで、上記のような制約を考慮したチェックが可能となります。
『実装順の考慮』
実装機の制約は、同じ工程内でも考慮する必要が有ります。
なぜなら、部品を実装する順序によって、部品を配置できるケースとできないケースがあるためです。下図をご確認ください。
このようにARCのチェック領域が他の部品に重なっても、実装順次第では問題なく実装ができます。上記はお客様によってエラーとしたい場合、したくない場合が分かれますので、パラメータで環境を切り替えることができるようにしました。