コラム
グローバル化は設計・製造の仕組みを見直すチャンス
【第7回】仕組み改革のプランニング 理想追求型か課題解決型か
株式会社RDPi 代表取締役 石橋 良造
2008.02.21
以上、ある製品開発事例を使って、開発効率2倍をゴールとして、製品開発の現状を工数という視点から定量化して、そこから現状の課題を明らかにして、その課題解決のためのルート候補をリストアップしてみました。次にやるべきことは、このルート候補を評価してどのルートがゴールまでの最短ルートなのかを評価することです。
ところで、図20 の例では、構想設計に大きな時間がかかっていること、開発試作と2Sにピークがあることも気になる点です。次回は、これらの気になる点に加えて、個別の開発プロジェクトだけではなく、設計部門全体の現状についても把握した上で、ゴールまでのルート候補の評価を行う過程についてお伝えしたいと思います。
蛇足かもしれませんが、ゴールを開発効率2倍と設定するということは、その達成のためのロジックを考える際に、今回のように定量的に現状を把握する必要があることを忘れないでください。仕組み構築の最初のステップは、仕組み構築のプランニングに必要となる定量把握の仕組みかもしれません。
それでは次回まで。 引き続き、ご意見やご質問もお待ちしています。