SIシミュレーションナレッジ
コラム6<ダンピング抵抗の効果>
2009.06.23
ダンピング抵抗はドライバーのインピーダンスと伝送線路の特性インピーダンスZ0を整合させる為に用いられるSI対策部品です。
ドライバーのインピーダンスが伝送線路の特性インピーダンスより低い場合、オーバーシュートが発生し回路誤動作につながるため、オーバーシュートを抑制する目的でダンピング抵抗が使用されます。
上図のように、ダンピング抵抗はインピーダンスを整合させる為に入れられていますので、配置に注意しなければなりません。
以下はダンピング抵抗を①ドライバー寄り、②ドライバーとレシーバーの中間、③レシーバー寄りに配置させた場合の波形の変化を示した図です。レシーバー寄りに配置してしまうと、オーバーシュートは抑制できません。
このようにダンピング抵抗はドライバーに寄せて配置することで、より高いオーバーシュート抑制効果が得られます。