設計者にも知ってほしい。マイクロ波の基礎知識
file 04.
「ミリ波」入門
マイクロウェーブファクトリー株式会社
2014.12.18
■ミリ波の計測方法、機器
ミリ波の計測は多くの場合、周波数を周波数エクステンダ(※機器は下図参照)でアップコンバート、ミキサでダウンコンバートして計測します。また、同軸ケーブルの代わりに、導波管を用いることが多く、どちらを使う場合でも、上記の周波数バンドに対応したケーブル、導波管を選択する必要があります。
そのため、必要となる計測機、計測部品が増えます。
具体的例として、今回はネットワークアナライザを用いたときのWバンドの放射パターン計測について、簡単にご紹介します。(弊社で行う場合)
上のイラストをご覧いただくと分かる通り、Wバンドの放射パターン計測には、さまざまな計測機材を使用しますので、接続方法や周囲環境による計測条件が複雑になります。
このようにたくさんの機材を使用することから、計測を始めるまでのセットアップ、調整が大変複雑で、調整不足は、計測結果にシビアに効いてきます。知識のない方がやるのは難しいかもしれません。
最後に紹介になりますが、弊社では、必要となる人材、計測機、計測器、測定機器、電波暗室などのレンタルや業務委託を請け負っております。
また、図研新横浜ビルのTEST LAB「ZUKEN Technical Lab.」に加え、電波計測施設「MicrowaveFactory 八王子 Test Lab.」に新設されたミリ波暗室がございます。
ミリ波電波暗室(仕様)
・寸法
D4.6×W7.2×H3m
・テストレンジ
Max 5.5m
・場所 八王子TEST Lab.
計測業務委託、電波暗室レンタル、見学、計測系の設計等
ございましたら、お気軽にお声を掛けてください。
マイクロウェーブファクトリー社 http://www.mwf.co.jp/
次回は、ミリ波を用いた製品について、お話いたします。