「対策」から「設計」へ
高速デジタル回路の信号品質は、設計の初期段階から想定を行い対処するのが最も効率的な方法だといえます。
なぜなら、設計初期の段階であれば、回路構成や部品のレイアウトなど、多くの検討要素から最も有効かつ手間の掛からない手段を選ぶことが可能だからです。
設計が進み、ボードレイアウトがほぼ完成した段階で問題に気づいたとしても、既に期限は間近に迫っており、大幅な設計のやり直しをする余裕は残っていないでしょう。
従来から行われている対策とは、定量化された結果に基づく手戻り式の検証であり、文字通りの「対策」でした。
不安定な動作、歩留まりの悪さ、といった目に見えない問題として現れるSI問題は、量産化検証や商品出荷段階などの後戻りできないタイミングで顕在化するため、商品出荷時の大きなリスクとなる懸念があります。
われわれは、後戻りできない「手遅れの対処療法」から問題を未然に防ぐ「SI設計」へ、
SIの問題要因を設計段階でコントロールする手法の転換が必要だと考えます。