株式会社図研(以下、図研)が、サムスン電機(SEMCO)にて構築した「Design Expert System」が、サムスン電子やサムスンSDI、サムスン電機などの系列企業による韓国・サムスングループの「ベストプラクティス事例発表会」において、大賞を受賞しました。
今回、受賞の対象となったサムスン電機の「Design Expert System」は、エクトロニクス系のPLM「DS-2」をベースに、回路設計CAD「CR-8000 Design Gateway」、基板設計CADは「Board Designer」、基板製造検証は「ADMシステム」といった図研のソリューションを中心に構成されています。
今回の受賞は、本システムの導入効果として、回路・基板の検証レベルを標準化でき、回路設計者と基板設計者が本システムを介して円滑にコミュニケーションできるようになり、手戻りや設計変更を大幅に削減することで、品質向上をコスト削減を図れたことが高く評価されたものです。
このシステム構築は、2007年の「DS-2」導入から本格化し、六年間に渡って「DS-2」をベースに設計成果物、部品表の構築、回路ブロック設計の導入などによる実績を積み重ね、今日の「Design Expert System」に至ったもので、電気設計に必要な知識(Knowledge)・プロセスを包含し、設計初心者でも高い設計品質を確保できるシステムになっています。
今後は、SEMCOの全事業領域への展開や海外拠点への拡張を通じて全社的で体系的に定着させるとともに、サムスングループ固有の設計文化として貢献できるシステムとなることを目指しています。
・サムスンから寄贈されたトロフィー
サムスン電機 経営革新グループ キム・ソンウン グループ長(右)よりトロフィーを受け取る、ズケン・コリア キム社長(左)
【本件に関するお問合せ先】