台湾大手DMSペガトロンが図研との技術協力により新設計環境を構築 「CR-8000」データでの設計・製造受託を開始

株式会社図研（以下、図研）は、このたび台湾の大手DMS(注1)であるペガトロンとの技術パートナシップに基づき、「CR-8000 Design Force」を核とした同社の新設計環境を構築したことを発表いたしました。

ペガトロンは、2012年に図研の「CR-8000」を導入し、図研の技術協力のもと「CR-8000 Design Force」にペガトロンが長年培ってきた設計・検証・製造ノウハウにもとづいた高度な自動設計機能を組み込んできました。すでにいくつかのプロジェクトでリードタイム短縮、品質向上において顕著な成果をだすことに成功しています。この結果を踏まえてペガトロンでは「CR-8000」をベースにした新設計環境が、既存の設計システムをはるかに凌駕する性能を持つものと判断し、今後本格的な展開を加速していく予定です。

また、ペガトロンは「CR-8000」/「CR-5000」データ（注2）を直接活用した顧客との設計製造受託を開始します。「CR-8000」/「CR-5000」データを用いることで、基板パターン形状だけでなくペガトロンの顧客が指定する設計制約条件（コンストレインツ）や基板技術情報をダイレクトに授受することができ、設計製造品質の大幅な向上や設計変更による手戻りの削減などが実現できることから、ペガトロンでは、より高品質でスピーディーな設計・製造受託サービスを訴求することにより「CR-8000」/「CR-5000」を使うアジア・日本・米国・欧州の大手エレクトロニクス企業各社からの受注拡大を目指します。

ペガトロンの技術開発センター　シニアディレクターであるスティーブン・ファン様から以下のコメントをいただいています。
「旧来のCADはアーキテクチャが古く、新しい基板技術拡張性や最新のソフトウェア技術追従などに限界がありました。私達は、これまでペガトロン独自の技術要求に積極的に取組んで結果を出してきた図研の開発チームとSDK（Software Development Kit）を使って我々自身が機能拡張できる柔軟性を備えた「CR-8000」を高く評価し、このデータを使って設計データ授受を行う事で自社のビジネス拡大につながると確信しています。」

図研は、今後もペガトロンの技術パートナーとして、高品質で効率的な設計環境の構築を通じて同社の設計・製造受託サービス事業のさらなる拡大に貢献してまいります。
なお、ペガトロンにおけるこの取り組みは、10月16日および17日に横浜ベイホテル東急で開催される図研のプライベート展「Zuken Innovation World 2014」にて発表される予定です。詳細は、下記の特設サイトをご参照ください。

https://www.zuken.co.jp/private/ziw2014/

（注1）DMS：Design and Manufacturing Servicesの略。

（注2）「CR-8000」のCADフォーマットは「CR-5000」と完全互換であり、「CR-5000」フォーマットでの受託も可能。

（参考）

【ペガトロンについて】

ペガトロンは、2008年1月1日に台湾に設立された製品開発における多様な経験と 垂直統合された能力を有する大手DMS（設計および製造サービス）企業で、マザーボード、デスクトップPC、ノートパソコン、タブレット、スマートフォン、ブロードバンド、サーバー、音声カード、光学的記憶媒体、無線システム、ゲームコンソール、ネットワーキング、セットトップボックス、マルチメディア、LCD液晶画面など、 幅広い製品ラインの開発を行う市場リーダーです。PEGATRONは多様な製品ポートフォリオ、高度な設計技術と豊富な実績、柔軟な製造能力、に加えて高品質の安定した設計製造能力が評価されており、グローバルに高い評価を得ています。

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