図研CR-8000がJVCケンウッドの仮想化環境で実運用開始

2016/05/26 配信

株式会社図研(以下、図研)は、株式会社JVCケンウッド(以下、JVCケンウッド)が構築した仮想化環境(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)において、最新の電子機器設計ソリューションである「CR-8000 Design Force」(基板設計)、「CR-8000 Design Gateway」(回路設計)が実際の設計業務でも従来の環境に比べ遜色のない良好なパフォーマンスで稼働することを実証いたしました。JVCケンウッドでは既に仮想化環境で「CR-8000」シリーズを実際の設計業務に使用しています。「CR-8000」シリーズでは仮想化環境での性能検証や、部分的な仮想化運用の実績はありましたが、各種CADシステム/回路設計データ/基板設計データ/製造データ/部品データ全ての運用を仮想化した環境での実運用は今回が初めてとなります。

CAD環境の仮想化は、従来の設計者が使用するクライアント端末(PC)にアプリケーションをインストールする場合に比べ、設計データのセキュリティ対策やその端末のメンテナンス管理の負担軽減などの面で大きな効果があると期待されています。一方、一般の業務用アプリケーションとは異なり、3Dデータなど大容量のデータを扱うため、レスポンスの遅延が起こりやすく、仮想化環境下でもストレスのない設計作業を実現するには、従来の環境と同等のパフォーマンスが得られることが必須の条件になります。

今回JVCケンウッドの仮想化環境構築のプロジェクトオーナーである兼松エレクトロニクス株式会社システム本部の鈴木勝人執行役員は、「JVCケンウッド様の設計環境仮想化の取組みにおいて図研の『CR-8000』が良好に運用できることは、言うまでもなくプロジェクトの成否を決める大きなポイントでした。特にCAD側にチューニングを施すこと無く実運用に遜色のないパフォーマンスを出したことは、『CR-8000』が仮想化環境にも対応できる優れたソフトウェアアーキテクチャを持つCADであることを証明しています。今後、『CR-8000』によって電気設計環境の仮想化環境への移行を考えるユーザーが増加すると考えています。」と述べています。

また、JVCケンウッドにおいて電気設計環境のVDI化を推進した、技術推進部CADシステムグループの久保勝義グループ長は、今回のプロジェクトの効果と今後の計画について「JVCケンウッドの設計環境VDI化第一弾として国内x拠点での運用が今回スタートしました。CADのVDI化はセキュリティ対策やPC端末の運用負荷低減に加え、設計者のワークスタイルの変革という点でも良い効果が既に出ています。今後このしくみを、関連会社や海外の設計拠点にも展開していきたいと考えています。」 と述べています。

図研では、今回のJVCケンウッドでの『CR-8000』の実運用成功を受け、今後仮想化環境導入を検討するユーザーへの支援を強化していく計画です。

【JVCケンウッドにおけるCR-8000のVDI運用構成概略図】

JVCK_CR-8000.jpg

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