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- 故障率λをλ
SD
、λ
SU
、λ
DD
、λ
DU
(これらの定義は、連載第二回をご参照下さい。)に分類した場合、全体のλのなかの、λ
SD
、λ
SU
、λ
DD
の占める割合を表したものです。
- 「安全側」といいながら、λ
DD
が入っているのは、この指標がシステムを多重化した場合の判断基準として使われるためです。本文でお話したとおり、多重化したシステムを考えるとき、「多重化してよかった~」となるためには、他方のシステムの万一の故障が検知できることが大切です。いくら多重化しても、壊れているかどうか判らないシステムは、いくら三重化、四重化しても信頼性への寄与が低い、つまりSILのレベルを上げることには繋がらない、ということを示唆するための指標です。
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- なので、仮に全体のPFDの計算結果が目標に入ったとしても、SFFの規程を満たさないサブシステムがある場合は、その全体システムは目標のSILレベルを満たさないことになります。規定については本文の表をご参照下さい。
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- このSFFを大きな数字にするためには、結局λ
DU
を小さくすることにつきます。一つにはそもそもの電子部品数を少なくすることも大切ですが、自己診断を充実して「検知可能」な故障とすることにより、λ
DU
を小さくする努力が必要になります。この取組みは次回以降お話してゆきます。