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更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

Seminar Report

Nimbic技術セミナー講演レポート
高精度解析・設計環境をより身近に、使いやすく
-Design ForceとNimbic社製品のインテグレーション-

2013.06.27


Design Force X Nimbicのコンビネーションが高精度3次元電磁界解析環境をより身近なものにします。

複雑・高機能化するエレクトロニクス製品開発において、設計の初期段階から解析主導の精度の高い設計を行うことが、品質・コスト・開発期間を最適化するためにますますクリティカルになっています。とはいえ、設計者にとっては解析モデル作成など難易度の点でも工数の点でも容易なものではありませんから、解析主導設計を定着させるためにはできるだけ設計者の負担を減らしたスムースでシームレスな解析・設計環境の構築が必須といえるでしょう。電子設計CADとしては世界初となる、チップ、パッケージ、ボードなど異なる設計対象を同じ3Dグラフィックスキャンバス上で設計できるというDesign Forceのポテンシャルは、設計作業そのものだけでなく、解析のプラットフォームとしてその真価を発揮します。

nWaveをはじめとしたNimbic製品は、グローバル市場において多数の有力企業から採用実績をもつ高性能の3次元電磁界解析ソリューションです。また、NimbicのnCloudは、Nimbicの解析ソリューションをクラウドサービスで提供していますので、必要なときに必要な時間だけコンピュータリソースを使うこともできます。設計者はより気軽に高性能の解析環境の支援を受けることができるでしょう。図研ではDesign ForceとNimbic製品をタイトに連携させることで、設計者が高精度の3次元電磁界解析ツールの支援をうけながら LSI、パッケージ、ボードの設計をよりスムースかつコンカレントに進めることができる設計環境の実現を目指しています。

5月24日に開催されたステイシフト社様主催「Nimbic技術セミナー」において、Design Force 2013のリリースによってさらに使いやすくなったNimbic社製品との連携や今後の方向性についてご説明いたしましたので、その一部をご紹介いたします。


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■ 講演内容について
「CR-8000によるSiP/PoP等の階層型デザイン向けPKG-PCB協調解析環境の実現」と題して、弊社 EDA事業部EL開発部 シニア・パートナー松澤より講演しました。講演は以下の4つの観点で弊社の取組みを紹介しました。


1) LPB(LSI/PKG/PCB)全体協調設計
2) JEITAのWG活動との関係
3) 設計/製造のグローバル対応
4) Design Forceとnimbic製品との協調設計環境(目指す姿)



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設計対象となるLSI、パッケージ、PCBを、図研のCR-8000 Design ForceとNimbic製品と組み合わせてどのような環境を実現するかを紹介しました

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図研はJEITA(電子情報技術産業協会)のLPB相互設計ワーキンググループにEDAベンダーとして標準化活動に積極的に参加・採用しています。 標準化されたフォーマットで実現されるデータ交換の姿を紹介しました。

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パッケージもPCBも設計拠点と製造拠点がボーダーレスとなっている設計・製造環境を前提に、データ交換、製造措置の入力フォーマットとしての汎用度、セキュリティの確保などをどのように実現しているか紹介しました。

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オンプレミスCADとしての弊社 CR-8000 Design Force、そしてクラウドCAEとしての Nimbic製品といった両社製品の特徴を最大限に活かした解析・設計環境の実現ステップとして3段階のロードマップを紹介しました。

■ 聴講者のご感想
LSI、パッケージ、ボードといった異なった設計対象をシステムとしてコンカレントに設計できるDesign ForceとNimbic解析製品との組み合わせで実現する解析・設計環境が、設計対象と設計ツールの垣根を越えた協調最適設計を促進する、という今回の講演テーマは、半導体メーカ様を中心に高い関心をいただき、沢山の方々からさらなるインテグレーションの進化へのご要望をお受けいたしました。

昨今、新しいLSIが新製品開発のトリガーになるケースが増加しています。設計者は開発の初期段階でLSI、パッケージ、ボードの最適設計を目指す必要性があります。高密度化、多ピン化、TSVを使った3D化、パッケージ同士の3次元積層など難易度の高い最先端の実装設計を高品質に手戻りなく実行していくために、Design Forceは、先端テクノロジへの準拠、三次元設計、システムレベルのコンカレント設計、グローバル設計製造対応などの特徴を備えていますが、お客様の開発現場での「設計環境」という視点では、これに加えて、最適なCAEツールとのシームレスな連携による解析主導設計の実現がますます重要になっています。

難易度の高い設計課題は同時に高付加価値の設計プロセスであるともいえ、企業の製品開発力につながります。図研は、お客様がより付加価値の高い設計にチャレンジできる設計環境を構築していただけるよう、Nimbic様をはじめとした様々な外部の解析ベンダーとも積極的にインテグレーションを進めています。

Design ForceとNimbic製品の連携について詳しいご説明をご希望のお客様は是非図研にお問い合わせください。
Nimbic社製品について、詳しくはこちらを(http://www.stay-shift.jp/menu_software/nimbic/outline.html)を御覧ください。

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