Products
図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -CADデータ生成編-
2009.08.27
今回ご紹介させて頂くテーマは、「ガーバーデータからCADデータを生成する方法」です。
これからご紹介する方法をご活用いただきますと、Gerberデータから、CR-5000/BoardDesignerの設計データや部品ライブラリを生成する事が出来ます。
また、単に変換するだけでなく、豊富に用意されている「自動処理/支援機能」により、
“簡単” “正確”
に作業を進め/データを生成できる事が大きなポイントとなります。
例えば、下記のような課題やニーズを伺う事があります。今回のお話は、まさに、このようなケースに対して、有益な方法となります。
●CR-5000システムを新規に導入されたセットメーカ様の例
- ・従来CADにて構築した部品形状ライブラリの移植(再入力)の工数がなかなか取れない。
- 結果的に新CAD側のライブラリが充実せず、新CADの展開に影響が出てしまっている。
- ・従来CADにて設計した基板データに頻繁に流用する重要なモデルがある。
- このデータを変換し、解析やチェック環境の整った新CADの設計環境の中で活用(流用)したい。
●CR-5000導入済みのセットメーカ様の例
- ・10年以上前に設計した「Gerberしか残していないデータ」に対して、部品変更を伴う設計変更-生産が必要になった。
- ・協力会社にて他社CADにて設計された基板データがあるが、自分たちで保守/改版するため、「CR-5000」データにする必要が出てきた。
●(設計から請け負う)基板メーカ様の例
- ・8層板として試作発注依頼を受けたが、量産時のコストダウン提案として、6層基板としても設計出来る事を証明し提案したい。
●業務上、複数システムを運用されている設計ビューロ様の例
- ・CR-5000用、CAD-X用、CAD-Y用 と、同じ部品形状を何度も登録する事が面倒であり、大きな負担となっている。
それでは早速、データ変換の方法に関して触れていきます。ここでポイントとなるのが、DFM Centerの活用になります。
DFM Centerでは、このように「ラインの面化」「ランド/ホールのビア化」「部品化」などのCAD設計用の機能を標準機能として実装しております。
これらの機能を活用する事で、“簡単”“正確”に部品ライブラリや基板データの変換を実現します。
この他にも
・ポジネガ変換 ・文字自動認識 ・名詞変換 ・図形論理演算
・オフセット処理 ・形状差分比較
等、様々な機能も取り揃えています