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図研ベテランSEによる
知って得する機能解説 -BD編-
2008.03.27
【Embedded-I】
「Embedded-I」は、図研独自の配線技術(インテリジェントオブジェクト)を用いた画期的な新しい対話型の配線ツールです。複数のオブジェクトをあたかも一つのオブジェクトとして扱うことにより、今までにない配線効率の向上と高い品質の配線を同時に実現することが出来ます。
CR-5000/Board Designer上で、マニュアルでの配線なのに、あたかも自動配線ツールで行っているかのように、らくらく配線ができる。
とにかく、百聞は一見に如かず、どんな製品なのか見てみましょう。
【 バス経路検討を容易にしたい -トランキング-】
初期の配線経路検討に非常に有効な機能です。バスとなる対象のオブジェクトを認識させると、その時点で一つのオブジェクトとして扱われます。複数の信号を束ねて、一つの信号のように扱うことで、設計初期段階での配線経路・配線エリアの検討が簡単に行えます。
特にパッドへの引き込みなしで、途中からの過渡的配線経路の検討ができるところも、すごくいいんです。もちろん、パッドへの引き込みも新しいアルゴリズムを採用して、自動的に引き込ませることも可能です。
配線系のご説明は、動画の方が分かりやすいと思いますので、ムービーを用意しました。
それではムービーで見てみましょう。引き込みONと押しのけ機能を網羅しています。
(約1分です。)
【 バス経路を簡単に変更したい -トランキング-】
配線済みのバス配線を元の配線経路を表示したまま、一つのオブジェクトとして途中から経路の変更が可能です。
これは便利ですね。バス配線を移動させたり、経路を変更させることは多々あることですが、何しろ配線本数が半端じゃありません。せっかく綺麗に束ねて配線させたのに、また初めからやり直しは非常に辛いですね。そんなときにもこのトランキング機能が非常に有効なんです。しかも、既配線の表示を残しますので、元の経路を参考にしながら、新たな経路で配線が可能なんです。
では、その模様をムービーで見てみましょう。(約30秒です。)
【 差動ペア配線を簡単に引きたい-トランキング】
配線制約の高い差動ペア配線をマニュアルで引くのは、大変な作業です。このような差動ペア配線も「Embedded-I」のトランキング機能により、ご覧のように非常に効率よく、しかも配線制約を確実に守って引くことが出来ます。