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2015年春リリース機能 おススメ活用術
回路・基板図面をらくらく作成 DS-2 Expresso 「Drawings」
基板製造用の図面を「もっと簡単に作りたい!」「ペーパーレス化を実現したい!」という方のために、DS-2 Expressoの新機能 「Drawings」 (以下Drawings)をご紹介します。
回路図や部品実装図、基板外形図などの図面を作成していると、チェックが面倒!と誰もが一度は思ったことがあるかと思います。設計工程は電子化が進んでいても、製造部門とやりとりをする各種図面は紙のままで運用している企業は、まだまだたくさんあります。オフラインでのやりとりするための図面作成やチェックで設計者の時間を圧迫しているのが現状です。
製造部門へ渡す図面の準備で手作業が発生するのは、①検図、②出図、③設計変更のタイミングがほとんどです。各タイミングでの改善策をご紹介します。
① 検図の効率化
レビュー前のセルフチェックや、外注先から納品された基板データの確認では、回路図と基板図を並べて比較チェックをします。回路図のネットと基板図のパターンを色ペンで塗り分けるなど、手作業で検図を行うのはかなりの手間です。また人間のやることですので、ヌケ・モレも生じます。
実際に図研社員(SE:Aさん)でもやってみました!
Drawingsでは、XDF(※1)の電子図面を生成できるので、回路図と基板図のネット/パターンチェックや、過去データとの差分照合ができます。
■回路図と基板図の比較チェック
■過去データとの照合チェック
② 図面作成の半自動化
製造用の図面作成では、定められたページ数、フォーマットに合わせるための手作業が多く、手間がかかるという話をよく聞きます。
こちらも実際にやってみましたが、やはり手間がかかります。
Drawingsでは、図面の基本部分を自動生成でき、そのデータをXDF編集ツールXDF Collaborator(※有償)を利用して、各社特有のフォーマットに編集できるといった柔軟性も備えています。
■図面の自動生成
Drawingsでは、指定したページ構成で図面(XDF/PDF)を自動生成できます。
また、図面番号や各種属性値の他、承認回覧の結果(承認者、承認日)などのDS-2 Expressoに格納されているデータは自動で図面に記述できます。
(※1)図研が提供するXMLベースの軽量フォーマット