Club-Z特集
< ZUKEN × ANSYS 合同CR-8000 EXPERIENCE 開催 >
設計手戻り防止には、ルールチェックと
シミュレーションツールの上手な組合せが効果的!
2015.06.25
製品の小型化による基板の高密度化、信号の高速化、マイコンやFPGAの発熱問題、不要輻射問題などが深刻化しており、基板設計段階にてこれらの問題に対する対策や検証を施すニーズが高まっています。
CR-8000では、これらの問題による設計手戻りを減らすよう、なるべく早い段階から問題に取り組めるルールベース設計支援システムCircuit DRNaviやEMC Adviser EX、高速SI/PI/EMIスクリーニングツールを用意しています。
これにより、今まで設計者の経験に基づく勘に頼る設計とは違い、誰でも電気的セオリーに則った設計ができるようになります。
しかし、これはルールベースの対策なので、必要条件はカバーしていますがその対策で十分かどうかを確認するためには、対策結果の有効性を定量的に確認する必要があります。CR-8000では、各種CAEツールと密に連携することで、これらの作業がスムーズに行えます。
EMCチェックで引っかかった箇所の周辺を切り取って
各種解析ツール専用のフォーマットで出力可能
またシミュレーションした結果を新しくルールに加えることにより、次回の設計時に活かすこともできます。
このように、ルールベースのチェックツールとシミュレーションツールを合わせることは、試作品を実測する前に発熱や、ノイズの問題を防ぐ有用な手段となりえます。
そこで今回、ANSYSと合同で、EMIに関する問題をCR-8000とSIwaveによってどう解決していくかをテーマとしたCR-8000エクスペリエンスを開催することになりました。その内容についてご紹介します。
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近年、高速信号を扱う基板では、特にEMIの問題が深刻であり、しっかりと対策をとらないと試作回数も増え手戻りも多くなりがちです。
また、対策による効果や他に問題となる箇所がないかなど、基板の試作前にEMI検証結果の定量的な報告をシステム設計部門やセットメーカから求められることも多くなっています。
このため、多くの基板設計者様から以下のようなニーズが寄せられています。
・どれくらいEMIに強い基板かを定量的に知りたい。
・クリティカルな信号の影響を調べておきたい。
・設計レポートに電磁界解析結果を残したい。
次ページにて、CR-8000とANSYS社のSIwaveを利用したEMI対策・検証の活用例をご紹介します。