Club-Z特集
製品開発における構想設計の重要性(その1)
「図研が考える次世代EDAソリューションが見えてきた!」
~Club-Zが図研EDA開発チームに直撃取材を敢行~
2007.08.30
■構想設計とは?
こんなことはありませんか?
ある日、上司から「来週までに○○の資料を作って、発表してくれないか?」と言われました。あなたは急いで、過去の資料をかき集め、 使えそうなページを切り貼りし、1つの資料にまとめて、できるだけ簡単に資料を作ります。ただ、それだけでは、目新しい部分が無かったり、つじつまが合わなかったりと細かい部分でいろいろと調整することと思います。
闇雲に「あのページを消して、このページを残して、さっきのページのこの部分を 切り取って・・・」と繰り返すと、最終的にオバケのような資料ができて、 結局、目的と違う資料が出来上がってしまった 。。。
こういったことは、資料作成に限らず、電気設計の現場でも起きていることと思います。
ある決まった時期までに、新製品を出さないといけない。 過去の回路図や基板データなどをかき集め、ざっくりと全体の情報を整えて、新しく足された機能や新しいデザインに合わせて、設計変更すべきところを考えていく。それを闇雲にやって しまうと・・・。そうです、答えは、オバケのような製品設計になってしまいます。
さらに、 複数人で担当分けをされ、設計を進めていくと、 予想外にコストがかかったり、 消費電力が上がってしまったりと、製品設計全体を見直したくなります。ただ、それに気付いたときは、もう時間がない!なんてこともあると思います。
こんなことが起きないように、事前に必要な電気情報を集めることができ、 必要な部分を切り出し、全体を通して変更/追加部分を見極める必要があります。
ここでは、その「全体を見極める」設計のことを、「構想設計」と呼ぶことにします。