設計のお悩み解決します。
教えて!桃子先生☆
2014.07.24
今回の相談者は、中堅計測機器メーカーにお勤めのヒロユキさん(42)。設計チームでリーダーを任されているヒロユキさんには気になっていることがあるようです。
【case10】
前回作ったものと違う感度で、新たに計測機器を作りたい。前回の回路図を流用できたら作業効率がかなりあがるはずなのに、最新のデータがどこに保存されているのかが分かりません。流用設計をもっとスムーズにできないものでしょうか?
(回路設計リーダー:ヒロユキさん)
ヒロユキさん、何か探し物ですか? なんだかとても困っているみたいに見えますよ?
あ、桃子先生。そうなんですよ、さっきからずっとファイルサーバーの中を探しているのですが、半年前に退職したメンバーが作った計測機器の回路図データが見つからないんです。たぶんその人が作った回路図を流用できたらラクなんだけど、最新版がどこにあるのか…。どのデータが何の製品の回路図なのかもさっぱりだし、何度か流用設計しているはずなのに、どれが最新のデータなのかも分からないんです。
あらら。それは困りましたね。ヒロユキさんの会社には、専任のCAD管理者はいないんですか?
CAD管理者なんていませんよ、設計データの管理含めて、全部設計者自身でやっています。だから、過去データを探すより新たに自分で設計した方が早いと思うんですけど…。 でも、新たに設計すると必要な部品情報とかCADライブラリまで全部自分で用意しなきゃいけなくなるので…。さすがにデータを探し出すほうが早いと思って、いま必死に探していたところです。
設計データがちゃんと管理されていないとそうなりますよね。
そういう会社にこそ、設計成果物がしっかり管理できるシステムがあると便利なんですけどね。
それってPDMみたいなものを導入するということですか? 確かにあれば便利だろうなぁとは思っていますが、構築するにもかなり期間がかかるし、こんな状態で導入なんて無理ですよ。導入する作業にかけるリソースがありません。
でも、メンバーをみてると今の自分のように、設計付帯業務に無駄な時間を割きすぎているので、リーダーとしてはどうにかしないととは思っているところです。
流用して効率的に設計しようとしているのに、最新のデータを探すのに手間取ってるのは勿体ないですよ。ならば、今までのPDMと違って電気設計に必要な機能のベストプラクティスがパッケージ化されている「DS-2 Expresso」なんてどうでしょう。
部品情報や成果物、部品表などで管理される属性項目も最適な形でプリセットされているので、導入にかかる時間・リソースも最小限ですみますよ。機能についても、必要なものはちゃんと備わっていますし。例えば、こんな機能を使えば、設計データの流用なんて簡単にできるようになりますよ。
■DS-2 Expressoの成果物管理は、回路・基板・パーツリストの3点はもちろん、関連するドキュメント類も合わせて管理できます。あらかじめ、必要となる成果物のテンプレートを定義できるので、登録漏れを防止し、個人に依存しない体系的なデータ管理が行えます。また流用を含めた履歴が管理できるため、データの参照や流用元、流用先が簡単に確認できます。
■セットで管理された回路・基板・パーツリスト間の照合ができます。照合結果は、追加、変更、削除の種類ごとに色分けされ、不整合な箇所はビューワで図面と見比べながら確認できます。内容を確認しながらCADデータとパーツリストに相互に情報を反映できるので、回路・基板・パーツリスト間の情報の整合性を保てます。
パッケージでここまでできるPDMもあるんですね!
でも、導入後の運用管理とかもちょっと心配だったりします。
システム導入後も充実したサポートサービスにより、確実な展開や定着が図れると思います。他にも便利な機能もありますから、ぜひ体験セミナーに行って触ってみてください。
※こちらのセミナーは終了しました。
また、今後「CR-8000エクスペリエンス/DS-2 Exporessoエクスペリエンス」では、様々なテーマでセミナーを開催する予定です。ご期待ください。
読者の皆さまにお伺いします。
【電気設計業務で抱える課題を教えてください。(複数回答可)】
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★桃子先生プロフィール★
図研のセールスエンジニア
体験型セミナー【CR-8000エクスペリエンス】では講師も務める。
好き:探偵ナイトスクープ
嫌い:あんこ
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