Club-Z劇場
新人岡田君のちょいモテ設計者への道
【第2回】プリント基板設計発注のタイミング ~焦るな!~
編集:Club-Z編集部
監修:岡本ESA 事務所/岡本 彬良
2008.05.29
―前回までのあらすじ―
舞台はオレンジ電機株式会社。主人公は回路設計者の岡田 潤君。
プリント基板設計の発注を頼まれた彼。初めてのことでよく分からず、回路設計部の課長、土田さんに言われるがまま、CAD管理室の篠原さんのもとを訪れるのだが・・・
「君、ほんっと分かりやすい反応するわね。回路図は出来上がったら発注して終わり!なんて思ってたんでしょ、どうせ。」
はっ・・・図星です、篠原さん・・・ 苦笑いするオレ。
「いい?回路設計の人には要所要所でチェックしてもらわないと困ることがあるの。はい、これ。」
と、一枚の資料を渡される。そこには各担当者の役割が書き込まれていた。
「この【回路設計者の役割】って部分を、今回は岡田君にやってもらうから。最後まで責任持ってやるのよ。土田課長には私から報告しておくから安心して。」
「えっ?!」
安心してって・・・意味が分かりません、篠原さん・・・
「てことで、よろしく。っで、この後どうすればいいか分かってるよね、岡田君。」
「部に戻って、いつ発注できるか急いで確認してきます!!」
「やっぱり・・・君、ほんっと分かりやすい行動するわね。」
やばいっ!!また呆れてる・・・この顔見るの、今日何回目だろ・・・
「でも、発注できる日を確認しないと基板設計会社への指示もスケジュール調整もできないと思うのですが・・・」
「確かにね。でも、その考え方はあまりよくないわ。通常、ソフト開発がクリティカルパスになると言われてるけど、1次試作後に問題が起きると電気設計がクリティカルパスになっちゃうのよね。何故か分かる?」
「修正に時間がかかるからでは?」
「そういう当たり前の答えを言うか。。。」
篠原さん、、、徐々に切れてませんか・・・?!