Club-Zコラム第50回

印刷用表示 | テキストサイズ 小 | 中 | 大 |


clubZ_info_renewal.jpg

| HOME | コラム | シクミづくりとヒトづくり | 第50回 | P2 |

更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

コラム


同時にやるシクミづくりとヒトづくり。
やっと気づいた改革の本質

【第50回】逆境に強い人は人とのつながりを大切にする

株式会社RDPi  代表取締役 石橋 良造

2015.09.17

アサーティブ・コミュニケーション(Assertive Communication)

繰り返しになりますが、大切なのは、4つのコミュニケーション・スタイルがあることを知り、自分がどういうときにどれを使っているのかを把握することです。その上で、人とのつながりを強化するためには「アサーティブ」のコミュニケーション・スタイルを身につけることがとても重要になります。

ただ、使い慣れていないコミュニケーション・スタイルをとることは簡単ではないですよね。アサーティブ・コミュニケーションを柔軟に使いこなせるようになるためには、日頃から練習することが大切になります。

アサーティブ・コミュニケーションができる人は、衝突や問題があったときでも、相手に敬意を払いながら、礼儀正しい振る舞いで明確に自分の主張を伝え、確実に双方向のコミュニケーションをとることができます。そうなるための有効な方法のひとつに「IDEAL モデル」があります。

IDEAL は Identify, Describe, Express, Ask, List の頭文字をつなげたもので、この順番に段階を踏んでコミュニケーションをとることをあらわしています。

CZ97_50図表151.jpg

図151 IDEALモデル

ぜひ、I, D, E, A, L それぞれのステップを自分なりの言葉にして頭にいれ、日常的に実践してみてください。アサーティブ・コミュニケーションを使いこなせるようになるために必要なのは、やはり練習しかありません。練習あるのみです。


逆境から抜け出すためだけでなく、人との良好な関係を構築することは社会生活においてとても大切なことです。今回は、そのための技術であるコミュニケーション・スタイルとその中のアサーティブ・コミュニケーションを紹介しましたが、人と良好なつながりを決めるのは日頃の態度、振る舞いです。スキルアップのために日常的に練習してみることをお勧めします。周囲の人の反応も変わるはずです。コミュニケーション・スタイル以外の技術については次回紹介したいと思います。お楽しみに。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

speaker.jpg
●執筆者プロフィール  石橋 良造

日本ヒューレット・パッカード (HP) に入社し、R&D 部門で半導体計測システムの開発に従事した後、設計・製造改革プロジェクトに参加。ここで、HP 全社を巻き込んだ PLM システムの開発や、石川賞を受賞した製品開発の仕組み作りを行い、その経験をもとに 80 社以上に対して開発プロセス革新やプロジェクト管理のコンサルティングを実施。

コンサルティングを続ける中で、より良い改革のためには個人の意識改革も合わせて実施する必要があるとの思いが強くなり、独立して株式会社 RDPi を設立した後、北京オリンピックで石井慧を金メダルに導いた(株) チームフローのコーチ養成コース、および、一般社団法人 日本ポジティブ心理学協会の公式プラクティショナー・コースを修了し、個人のやる気を引き出す技術の開発と、開発プロセスやプロジェクト管理の仕組み改革とを融合した改善活動を続けている。

●株式会社 RDPi :http://www.rdpi.jp/
●メトリクス管理ウェブ : http://www.metrics.jp/
●Email :  ishibashi@rdpi.jp
●ブログ : http://ameblo.jp/iryozo/entrylist.html
●facebook : やる気の技術   仕組みと意識を変える RDPi

【今回の記事はいかがでしたか?】

大変参考になった
参考になった
あまり参考にならなかった
参考にならなかった

今回の記事について詳細なご説明をご希望の方は、
Club-Z編集局(clubZ_info@zuken.co.jp)までご連絡下さい。