コラム
同時にやるシクミづくりとヒトづくり。
やっと気づいた改革の本質
【第9回】素直に感情を見つめること、忘れないでください
株式会社RDPi 代表取締役 石橋 良造
2011.04.21
自分の感情を見つめる
大丈夫ですか? こんな状態になってはいませんか?
希望を持つことや、がんばることは大切ですが、忘れてはいけないのが、自分の感情をしっかりと見つめて、我慢しない、無理をしない、そんな時間を持つことです。
人は、自分の感情をしっかりと見つめてからでないと、がんばることができないのです。
知らない間に積み重なっている感情にきちんと目を向けて、今のそのままの自分を認めることで、しなやかな強さを身につけることができます。このしなやかさな強さがこれからの日本を作っていく力になるのではないでしょうか。
最後に、自分の感情を見つめるための方法をいくつか紹介しておきましょう。
○好きなこと、好きなものに触れる
心の疲れを癒す一番の方法は、自分の好きなことや好きなものに触れることです。仕事に忙しかったり、やる気が起きなかったりするかもしれませんが、意識して、好きなことに接する時間を増やしましょう。
好きなこと、楽しいこと、うれしいことを思い出して、目をつぶってじっくりとその思い出に浸るだけでも違います。「好き」という感情が心に余裕を作るのです。自分の「好き」が何なのか、思い出してみてください。
○自分の気持ちを話す
二人で、あるいは、何人かで、震災に関連したことで思っていることや感情、気づいたことなどを話します。聞き役の人は聞いているだけでいいんです。話し役と聞き役は交代して、お互いにただ話し、ただ聞く。できれば、そんな機会を持ちましょう。自分の気持ちや感情を人に話すだけで、楽になります。
○大きな呼吸
大きく呼吸しましょう。広い広い大地からいっぱい空気を吸い取るイメージで息を吸います。どこにいたとしても大地を感じて息を吸うのがポイントです。息を吐くときは、身体にたまった空気が頭からスーッと空に向かって抜けて、それが身体全体、そして足を通って大地に広がっていくのをイメージします。
こうして呼吸していると何か気づくことがあるかもしれません。そのときは、無視しないでそのまま受け止めます。言葉にしても良いですし、イメージのままでもいいです。「あぁ、そうなんだ」と思う感じで受けとめます。
いかがでしょうか?
文章だけだとわかりづらいところがありますが、大切なのは、自分の心にある感情をしっかりと認識することです。少し時間を作って自分の心を見つめてください。もし、わからないことやお手伝いが必要な時はご連絡ください。
では、また。
●執筆者プロフィール 石橋 良造
日本ヒューレット・パッカード (HP) に入社し、R&D 部門で半導体計測システムの開発に従事した後、開発プロセス改革プロジェクトに参加。ここで、HP 全社を巻き込んだ PLM システムの開発や、石川賞を受賞した製品開発の仕組み作りを行い、その経験をもとに 80 社以上に対して開発プロセス革新やプロジェクト管理のコンサルティングを実施。独立して株式会社 RDPi を設立した後は、より良い改革のためには個人の意識改革も必要、と、北京オリンピックで石井慧を金メダルに導いたピークパフォーマンスのコーチ養成コースを修了し、個人のやる気やモチベーションを引き出す技術の開発と、開発プロセスやプロジェクト管理の仕組み改革との融合を続けています。
●株式会社 RDPi :http://www.rdpi.jp/
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