IBIS編

印刷用表示 | テキストサイズ 小 | 中 | 大 |


clubZ_info_renewal.jpg

| HOME | SIナレッジ | IBIS編 | コラム5 |

更新日 2016-01-20 | 作成日 2007-12-03

SIシミュレーションナレッジ


コラム5<IBISモデルのTyp / Min / Max>

2009.05.28

デジタルICの電気的特性のばらつき要因には、『製造ばらつき』や『電源電圧によるばらつき』、『測定時の温度条件によるばらつき』があり、下図のイメージのようにTyp.を目標値としてばらつきが発生します。
IBISモデルには、これらのばらつきのうちのTypical値、Min値、Max値が記載されています。

ibis_5_1.JPG

図. 特性ばらつきイメージ


IBISモデルの記述を参照すると、温度条件や電源電圧の記載があり、また、Typical値、Min値、Max値はTyp/Min/Maxという順序で1行に連続してその値が記載されています。

ibis_5_2.JPG

図. 電流電圧特性のTyp/Min/Max記述

Typ/Min/Maxモデルのそれぞれをシミュレーションすると、Minモデルを使用すると振幅が小さくなり、立上り/立下りが鈍くなる傾向があります。


ibis_5_3.JPG

図. Typ/Min/Maxモデル使用時の特徴

デジタルICは同じ製品でも波形にばらつきが発生しますので、そのばらつきを考慮した波形の良し悪しの判断が必要となります。


【このコラムはいかがでしたか?】

役に立った
役に立たなかった

今回の記事について詳細なご説明をご希望の方は、Club-Z編集局(clubZ_info@zuken.co.jp)までご連絡下さい。